
中央アジア原産とされるアサ科アサ属の一年草。大麻、ヘンプ、大麻、麻などと呼ばれています。
約90日で2m~3mまでになるとても成長の早い植物です。
ヘンプは古代から人類の暮らしに密接してきた植物で、世界各地で繊維利用と食用の目的で栽培、
採集されてきました。種子(果実)は食用として利用され、種子から採取される油は食用、
燃料など様々な用途で利用されてきました。
近年この植物の茎から取れる丈夫な植物繊維がエコロジーの観点から再認識されつつあります。
ヘンプは生育が速い一年草であり、生育の際に多量の二酸化炭素を消費し、
繊維質から様々な物が作れるため、地球規模での環境保護になるという意見もあります。
ヘンプは元来、虫や病気に強い植物であり農薬を必要とせず痩せた土地でも育つためオーガニック(有機)栽培に最適です。
実際にバイオマス(生物由来の資源)原料植物として各国で研究・実用化が始まっており
エコロジー素材として世界から注目を浴びています。
実用的には、ヘンプの生地は強く、放熱性が高く、汗を蒸発させる効果があり通気性に優れているので、
夏の衣服にとても向いています。そのことから夏のイメージがあるヘンプですが、
繊維に空気の層がたくさんできるので保温にも向いており冬にも活躍します。
つまりヘンプの生地は、夏は涼しく、冬は温かい魔法のように不思議な生地なのです。
また、ヘンプ繊維には抗菌作用や消臭力が認められており靴下や下着などにもそのチカラを発揮します。
ヘンプの紙は100年経っても劣化が少なくアメリカの独立宣言もヘンプペーパーに書かれています。
また、現在主流の木材を使った紙に比べ単位面積あたり約4倍の生産が可能です。
そして、ヨーロッパの約12%の面積でヘンプ生産すれば世界中の紙をまかなえるとも言われています。
ヘンプから採れる種は、皆さんご存知の七味唐辛子の中に入っているプチプチした食感の麻の実です。
麻の実は「おのみ」と呼ばれ大豆や玄米に並ぶほどのタンパク質をふくみ、体内で合成することのできない
必須脂肪酸も含んでいる健康食品です。
ヘンプの種から採れる油は食品だけではなく様々な用途に使用されています。
ヘンプオイルは抗菌作用を持つため、シャンプーやボディケア用品に使われています。
その一方では石油の替わりになるバイオエネルギーとしても研究が続けられており代替エネルギーとして期待されています。